読まれるページが多いのは良いが、読まれないページが多いのはマイナスになる。
2015年07月07日
どのようなページがサイト内にあると検索順位が下がるのでしょうか?よかれと思って追加してきたウェブページが実は御社の上位表示の足を引っ張っているということがあります。
これは非常に不本意なことなので一刻も早く手を打たねばなりません。
今回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の1つ目ですが、それは・・・
サイト内にある古いブログページ
です。
昨今、コンテンツを増やす手段として自社ドメインのサイト内にドメイン内ブログを設置することが流行っています。
この事自体はコンテンツを増やす上でとても良いことに感じますが、それは慎重に考えなくてなりません。
何故なら、コンテンツを増やすだけでは上位表示に貢献しないからです。
上位表示のためには「ユーザーに見てもらえるコンテンツ」を増やすことが必要なのです。
今日の出来事、考えたこと、伝えたいことを今日ブログにアップするのは良いことです。
しかし、そのブログ記事を1年後、5年後、10年後もユーザーに見てもらえるのでしょうか?
残念ながら必ずしもそのようなことはありません。
今年の隅田川の花火大会の記事は今年は旬の情報であっても、1年後、5年後、10年後のユーザーは中々見れくれないはずです。
何故なら・・・
(1)ブログでは過去記事はページ内の目立つ部分からリンクを張られることはなく、古ければ古いほど奥の奥のページからのリンクにしか張ってもらえなくなるから
(2)その記事はその瞬間の出来事を書いたことでなく情報としての鮮度はナマモノのように劣化するから
というように少し考えただけでも2つもあります。
古い情報を見たいネットユーザーというのはどのような人達なのでしょうか?
恐らく、税務調査官、警察くらいのはずです。
企業サイトは博物館ではないのです。
古いページだらけなら誇りをかぶった寂しい展示物になってしまうのです。
5年前のGoogleの検索結果を海外のSEOプレイヤーが確か「博物館のようだ」と言っていたのを思い出します。
そのころTwitterや、Facebook等のソーシャルメディアが流行してタイムラインに急流の川のように流れる最新情報を見ると当時のGoogleの検索結果は古いサイトをかなり優遇していたので古いページがたくさん検索結果に表示されることがよくありました。
しかし、その後そうした声にGoogleも危機感を抱いたのだと思いますが、急速に鮮度の高いウェブページを優遇して検索結果に上位表示するようになりました。
そうです。今のGoogleは明らかに新しい情報を過大評価して、優遇するようになっているのです。
それに対する対策は自明です。
自社のサイトに新しい情報を毎日のように、出来れば毎日何ページかアップすることです。
そうすれば急速に新陳代謝をする若いサイトになれてGoogle検索結果1ページ目という体力を要求する舞台に立ちやすくなれるのです。
サイトのコンテンツの新陳代謝の方法は常に新しい情報をアップすることです。
そうすることによりサイト内に古い情報が大量にあっても今のネットユーザーが見てくれるページが日々増えていくのでマイナス要素がプラス要素によって相殺されて老化を防ぐことが出来ます。
自分のアンチエイジングにお金と時間をかけるだけではなく、今後はそのお金を稼ぐためのサイトのアンチエイジングをする必要があるのです。
最近私のセミナーでとても増えてきたご質問があります。
それは「自社サイトのコンテンツを増やすために自社サイト内にサイト内ブログを設置したいが、これまでやってきたアメブロの記事を自社サイトに移してよいのでしょうか?」というご質問です。
それはやらないほうが良いです。
何故なら古い細胞を自社ドメインのサイトに移植することになり老化が加速してしまうからです。
アメブロはそのままにして最後の記事を書いて下さい。
それは「当ブログは http://・・・・ に引越ました」
という引越案内の張り紙です。
そしてアメブロはそのままにしておいて、今後の記事は自社ドメイン内に新設したドメイン内ブログにアップするようにしてください。
もしもアメブロを閉鎖してしまったらせっかく何らかの拍子にアメブロに来てくれたユーザーを失うことになりますし、これまでがんばって記事を書いて自社ドメインのサイトに誘導するためのリンクを張ってきたことが無に帰して自社サイトは有力なリンク元を失ってしまいます。
そして言うまでもなくドメイン内に新設するサイト内ブログはスマートフォン対応にしてください。そうしないとスマホユーザーに敬遠されて身に来てくれなくなったり、Googleによる評価も下げられてしまいます。
最後に、せっかくブログに記事を書くなら将来もなるべくずっとユーザーに読んでもらいたいという方は、どうすれば良いのでしょうか?
それは時事的なテーマの記事だけを書くのではなく、普遍性のある、あるいは耐久性のある記事を書くことです。
具体的には何かのやり方を解説する記事です。時間が経ってもそのやり方の説明は数年後もユーザーの役に立てるかもしれません。
そして時事的なことはなるべくソーシャルメディアに書いてブログとの棲み分けをするのです。
次回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の2つ目について解説させて頂きます。
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