Q:どうすれば離脱率を下げることが出来るのでしょうか?
2015年05月01日
A: 離脱率が高いページには様々な原因があります。離脱率を高める原因の1つは
【1】広告リンクが目立つところにある
という原因です。
多くのサイトで最近見かけるのが、ウェブページ内の目立つ部分にGoogleやヤフーの広告が張られているという現象です。
広告収入を最大化するためには当然ウェブページ内の目立つ部分、特にウェブページに辿り着いてマウスでスクロールしない第一画面のヘッダーや右横にそうした広告を表示することが重要です。
しかし、これは両刃の剣です。
ユーザーが広告をクリックしてしまったらそれっきり戻ってこない事が予想されるからです。
広告リンクをクリックしてもらう事が御社のサイトの最大の目標ならばこれでも良いですが、離脱率が高まれば高まるほど御社のサイトにおける滞在時間は短くなり検索順位に悪影響を及ぼすことになります。
広告リンクのクリック率アップと、サイト滞在時間を伸ばすというお互いが矛盾することを同時に達成したい場合の妥協策としては広告リンクはウェブページの下のほうに移動するということです。
そうすればユーザーがそのページから得られる情報は何も無いと判断した後にユーザーに興味のある広告を発見して広告リンクをクリックして離脱するでしょう。
もう一つの離脱率アップの原因は
【2】ソーシャルメディアのタイムラインが目立つところにある
というものです。
ソーシャルメディアのタイムラインというのは良くウェブページに張られているFacebookの最新投稿が表示される窓の事です。Twitterのものもよく見かけます。
これらも先ほどの広告リンクと同じ理由で、ウェブページの目立つ所に貼ると離脱率アップの要因になってしまいます。
対策としてはタイムラインは全ページのフッター、つまり本文のボディー部分の下に載せること、あるいはサイドメニューに載せたい方は、サイドメニューの一番下に載せることです。
そうすることにより検索ユーザーはそのサイトでこれ以上何も得るものが無いと判断した状況でタイムライン内のリンクをクリックしてソーシャルメディアに向けて離脱をすることになります。
【3】外部サイトへのリンクが目立つところにある
こうしたことは外部サイトへのリンクである広告リンクや、ソーシャルメディアのタイムラインだけではなく、御社が運営する別ドメインの別サイトへのリンクについても言えることです。
つまり、御社が複数のサイトを運営してる場合、それらのサイトに目立つところからリンクを張るとせっかく来てくれたユーザーが別ドメインの別サイトに移動してしまう状況が発生しやくすくなります。
この対策もやはり、ページの一番下の部分に別ドメインの別サイトへのリンクを移動するということになります。
昔良く見かけたのが、ウェブページのヘッダーやサイドメニューの一番上に系列の別ドメインの別サイトへのリンクが派手な画像でされていたウェブページです。しかし最近は多くのウェブマスターがそのようなことをすると離脱率が高くなりサイト滞在時間が減少することに気づいたためかそうしたミスはほとんど見かけなくなりました。
【4】他に得るものが無い
4つ目の原因は、ウェブページにある情報を読んでしまったらそれ以上そのウェブページから得るものが何も無いときです。
私があるとき自分が管理している「SEO対策セミナー」というサイトに設置しているGoogleアナリティクスにある「全てのページ」という項目を見てページビューの高い順のランキングを見ていたら離脱率が100%もあるページを1つ見つけました。
どのようなページかというと「協会案内」というページで協会の所在地、連絡先、目的が書かれているだけのページでした。
私が行った改善の工夫はその下に協会が提供してるサービスの名称と簡単な紹介文、そしてそれぞれの詳細ページへのリンクを張りました。
それを行ってから離脱率が100%もあったページの離脱率が現在では23.32%にまで下げることが出来ました。
このことからわかったことは人はウェブページに辿り着いてそこから情報を取得して他に見るものがないと判断したらそのサイトから離脱してしまうという事です。
逆に言えば、他に見るべきものがサイト内にあるということをはっきりとリンクという形で提案しさえすれば特定のページの離脱率は下げられるということです。
以上が離脱率を下げるための4つの工夫です。
少しでも心当たりのある点があったらすぐに着手して下さい。
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