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インターネットビジネスの特徴

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執筆:一般社団法人全日本SEO協会代表理事 鈴木将司

インターネットビジネスの醍醐味

インターネットでのビジネスの最大の醍醐味は、実際に街で店舗を経営して失敗したときと比較すると、比較的ダメージが浅いということです。


街でのビジネスでは1つの失敗が命取りになることもあります。一方、インターネットでは、いくらでも軌道修正することは可能です。例えば、ページを更新、追加することが多大なコストをかけずに実現可能です。


もう1つの醍醐味は、何か1つを失敗が起きても、そのときに「次に何をすべきか」がわかることです。もちろん、街の店舗ビジネスでも同じことがあるでしょう。その最大の違いはインターネットでのビジネスでは店舗を住設したり、店舗内の備品を調達したりという多大な資本投下が必要ないことです。


大きな企業の場合は、あらかじめ大がかりに準備した人員や商材、資材が必要になりますが、企業の規模が小さければ小さいほどそのダメージは少なくて済みます。これはインターネットの業界にしか存在しない非常に特殊なことです。


「何が特殊か」と言えば、通常のビジネスでは規模が大きいほど、資本が多ければ多いほど有利なのですが失敗した時の損失は計りしれません。これは非常に大きなリスクを抱えることになります。


一方、インターネットでのビジネスでは方針の変更や失敗のコストは規模が小さければ小さいほどそのリスクは少なくて済むのです。つまり個人や中小企業、大企業でもこれから始める小さなプロジェクトにとって、そのプロジェクト自体が小さいことが有利に働くのです。


インターネットビジネスは「準備」に命を注げ

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インターネットでのビジネスは「準備」に相当なエネルギーを必要とします。


それがどれだけのエネルギーがかかるかと言えば、サイトの規模によって違いますが、「現実の世界で店舗を経営している方と同等か、それ以上である」と多くの売れているサイト運営者の方々はおっしゃります。


リアル店舗でのビジネスに比べてインターネットビジネスのほうが楽なのではないかというのは古い考え方です。インターネットが普及し始めた時は確かにそうした状況がありました。


しかし、インターネットが始まって20年近く経った現在ではネット上にはあふれかえるほどのサイトが存在して競争が激化しています。


ただし、もちろん良い点としては、ひとたび商品、サービスが売れだすと非常に効率的にどんどん売れてゆくこともわかっています。


これを実現するには「準備」が重要になります。準備とは:


1、効果的な販売戦略を持つこと

2、競争力のあるWebサイトを持つこと

3、自律的にWebサイトを運営する知識を持つこと

の主に3つです。


そして準備をした後には:

4、広告に依存しないでSEO(検索エンジン最適化)を行い低コストでの集客を実現すること

5、SNSを活用して自社ブランドの認知度を上げること

6、Webサイトの更新を怠らないこと


という強固な運営体制を築く必要があります。


1、効果的な販売戦略を持つこと

これはどういうことかというと、「売れやすいものに注力する」ということです。よくあるケースがWebサイトを開いたがなかなか売れないという問題があります。


そうした問題を抱えている方から相談を受けてサイトを見てみると売れない理由の一つに「サイト運営側が売りたいものを売ろうとしている」という初歩的なミスがあります。 例えば、サイト運営者側としては高額な商品やサービスを売って、自社の売上を増やそうとします。


しかし、ネットユーザー側から見たら初めて見たサイト、知名度の低いサイト、何の取引もしたことが無いサイトでいきなり高額な商品やサービスを申し込むのはリスクがあるので避けようとします。


そうした場合有効な戦略は:


(1) 目玉商品を作ってそれを売ることに集中する

(2) 初回お試し価格のハードルが低い商品・サービスを売ることに集中する

という戦略です。


これを先ず実現すれば、購入者に対してメールを定期的に配信することにより自社商材についてもっと知ってもらえる可能性が生じます。


買いやすいものから買ってもらい、その時に連絡先を教えてもらい、その後メールでアップセルを目指す・・・これこそがWebサイトで莫大な売上を生んでいるアマゾンや楽天などが実践している戦略です。

2、競争力のあるWebサイトを持つこと

よくある失敗の原因が、信頼できるWeb制作会社を見つけることが出来ず売れないWebサイトを持つことを強いられたというものがあります。


最初からベストなWeb制作会社さんを見つけることは困難なことです。何社かにサイトの作り直し、リニューアルを依頼しているうちにその時ベストな制作会社さんに出会うことが出来るものです。


人間関係ととても似ており、自分の今のレベルが低いと付き合う相手のレベルも低くなります。反対に、自分のレベルが高まれば相手のレベルも上がっていき、満足の行く関係が築けるものです。


現在付き合っているWeb制作会社やシステム提供会社に少しでも不満を感じたら、上のレベルの会社を探し、試していってください。それを怠ると永遠に今のレベルで止まってしまうことになります。


3、自律的にWebサイトを運営する知識を持つこと

しかし、それを実現するには自らの知識レベル、技術力を上げる必要があります。成功しているサイト運営者の特徴はいつも新しい知識を獲得するために勉強している人たちです。


Webで成功するための重要な仕事とは勉強をすることです。そうすることにより競合に打ち勝つのに必要な知識、技術を身につけることが初めて可能になります。


結局はインターネットビジネスの準備とは勉強なのです。それを絶対に怠らないようにして下さい。

常に顧客を思いやるという精神で挑む

インターネットビジネスを行う上で顧客を「商品を購入してもらうのみの対象」としか捉えては大きな結果は出せません。 あなたの大切な友人と同様に相手を生身の人間、常に日々何らかの不安に怯える現代人としてとらえてみて下さい。


そうするといきなり商品を売り込むというのではなく、まずは相手が欲しい情報を無料で提供すべきだというインターネットビジネスの常識が見えてくるはずです。


インターネットビジネスの常識とは、モノを売る前に自分を売らなくてはいけないというものです。


私たちが普段Googleなどの検索エンジンで何をしているかを思い出してください。 いろいろなキーワードで検索しているうちに初めて見かけたサイトを見るときがあるはずです。


何故、これまで見たことも聞いたことの無い企業のサイトに辿り着いたのかと言うと、それは無料で役立つコンテンツがあるからではないでしょうか?


それらの企業は慈善活動をするために無料で役立つコンテンツを作ってサイト上で公開しているわけではありません。理由は1つです。それは見込み客が知りたそうな無料コンテンツを作ってサイト上で公開すれば見込み客が検索エンジンを使って自社サイトに見に来てくれることを知っているからです。


このことはコンテンツマーケティングという集客法として広く知られるようになりました。


コンテンツマーケティングをすることにより、見知らぬ見込み客に無料情報を提供して喜んでもらい、それが信用に繋がり、最終的に自社の商品・サービスを購入してくれるようになるのです。


インターネットビジネスを成功させるためには自身も楽しむ

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インターネットビジネスを成功させるにはユーザー、見込み客に満足していただくことは大前提ですが、サイトを運営する側もこのインターネットビジネスを楽しみながら運営することが重要になってきます。


ではどうすれば、インターネットビジネスを楽しむことができるのだろうか。それは、サイト上であなたのユーザー、見込み客が喜びそうなこと、欲しがりそうなものを提示して、買いやすいシステムだとアピールし、相手に何らかの行動を起こさせようとすることによって、段々と楽しくなってくるはずです。


結局はユーザー、見込み客とのやり取りにインターネットビジネスを楽しむための要素が詰まっているのでしょう。そのような面から考えても常に「相手は感情を持つ人間」だという認識は忘れてはいけません。


そもそもサイト作りそのものは、パソコンさえあれば座ってできる仕事ですし、小資本でもできます。低価格なパソコンとデータ転送速度の早いブロードバンドが普及している現在の恵まれた環境にあるのですから、ぜひ恵まれた環境を活用して、インターネットビジネスを楽しむことを今日から改めて始めてみましょう。



インターネットでは業務市場の方が市場規模が大きい

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インターネットでは消費者向けの商品/サービスの市場よりも、業務市場のほうが市場規模が大きいということが各種統計などを見てもわかると思います。


消費者向けの商品/サービスの市場においては購買者は大勢いるので、大量の製品を製造したり注文を処理して配送したりするには、多くの資本投下が必要になってきます。


すでに大手企業や大企業は、ほとんどの分野でほかの中小企業を圧倒する地位を確立しています。そのため、中小企業や起業家には入りづらい市場でもあります。資本力や知名度が最終的に必要になってきます。


たとえば、あなたが何かのめずらしいお取り寄せスイーツをネットショップで販売していると、大企業のマーケッターが「これはいける!」と思って、似たような商品を大々的に宣伝して、あなたのつけた値段よりはるかに安く販売することもできてしまいます。


インターネットの業界でも大企業の独占化が進んでいる

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多くの中小企業がリアルの世界でも大企業の前に立ち行かなくるケースが出てきています。


こうしたより資本を持つ企業が最終的に市場を支配するという資本主義の本質的な原理は、徐々にインターネットの世界にも押し寄せてきています。


インターネットの本場であるアメリカでは、大手ネット書店のサイトで、様々な商材を大量に販売し始めています。このままの勢いで行くと、「米国ではそのほかの小さなネットショップは必要なくなるのではないか」とも思えてきます。特に警戒しなくてはならないのが、それらのインターネット上の大企業は次のようなメリットを持っていることです。


メリット1 : 

膨大な顧客リストを持っているので、新カテゴリの商品を低コストで告知して顧客の囲い込みがしやすい


メリット2 :

圧倒的な販売力と資金力によって、より低価格で商品を仕入れることが可能


メリット3 :  

1、2の結果、より低価格で販売することができる


これに対抗するためには、大企業では提供できないようなよりユニークな商品を小回りの効いた方法なおかつ、ヒューマンタッチな方法で展開していく必要性があります。


資本力のある企業に対抗する

リアルの世界では、販売力のある大企業や規模の大きな大手企業に中小企業が対抗できなくなっています。


郊外に大手ショッピングセンターが出来たことにより、商店街が壊滅的な打撃を受けるということも少なくありません。


このような大手資本による影響は、リアル世界の話だけではなくなっています。 インターネットの世界も、大手資本に支配されつつあるのは事実です。


中小企業がこのような資本力のある企業に対抗するには、大企業には出来ないユニークな方法でビジネスを展開する必要があります。


大企業には出来ないこととは、市場規模が小さいもの、グレーな分野、面倒なもの、システム化が困難もの、かっこよくない仕事など考えるといろいろと出てきます。


こうした分野を手がければ成功の確率は飛躍的に増すはずです。諦める前に一度こうした分野で自社できることは無いかを考えてみて下さい。


コストがたくさんかからないので失敗が許される

インターネットビジネスは多大な資本投下が必要ないため、リアル世界でのビジネスに比べてコストがかからないビジネスと言うことが出来るでしょう。多大な資本投下が必要のない理由は、店舗の建築や備品の調達などがいらないという点にあります。


リアル世界でショップを運営するなら、店舗が必要になりますし、店舗に家具や備品が必要になるでしょう。 インターネットビジネスなら、この大規模な初期投資が必要ないのです。


インターネットビジネスではサイトが店舗の代わりと言えるでしょう。 このサイトの修正に、多大なコストはかかりません。


大企業の場合には、ネットショップを運営するために大がかりな準備や人員、商材の確保などが必要になってきます。


しかし、規模が小さい企業の場合は、大企業のような大がかりな準備は必要ありません。


ダメージは、規模が小さければ小さいほど少ないと言うことが出来るのです。 インターネットビジネスでは、プロジェクトが小さいことが有利に働きます。


方針の変更や失敗時のコストなど、規模が小さいほどリスクが小さくなるからです。 資本が大きい場合には、失敗したときのダメージが大きくなってしまうのです。 インターネットビジネスは、個人や中小企業にとってリスクが小さなものですから、恐れずにチャレンジして欲しいと思います。


コツコツやることが効果を出すこと

インターネットでビジネスを行っているからといって、すぐに効果が出るとは限りません。 早く効果が出ることを期待するよりも、時間をかけてコツコツとサイトを更新したり、コンテンツを作ったりすることの方が大切です。


コツコツとやることというのは、一見すると当たり前のことで安易すぎることに思えるかもしれません。


しかし、中身がなければ成功することはありません。 成功するためには、サイトの中身をコツコツと時間をかけて充実させていくことが大切ではないでしょうか。 中身があるサイトを作れば、人が集まってきます。


中身があるサイトとは、商品の宣伝ではなく、無料で見込み客にとって役立つコンテンツを提供しているサイトのことです。


中途半端なサイトでは人は集まってきませんから、利益を上げることも出来ないでしょう。 寝る間も惜しんででも見込み客が無料で見れる、使えるコンテンツを作る作業を続けることで集客出来るサイトを作り上げることにチャレンジして下さい。


コツコツやることは地味な作業ですから、続けることはなかなか大変なことです。 しかし、その大変な作業を続けることで見込み客がたくさん集まる「売れるサイト」を作り上げることが出来るのです。


決して諦めない姿勢が重要

インターネットを運営していくと様々な困難にぶつかることがあるでしょう。それはあなたが予期せぬ方向からも問題は降り注いできます。今まで上手くいっていた場合も、急に顧客が自分のサイトに来なくなってしまったら混乱するでしょう。


このような問題に直面した時、「インターネットでのビジネスは自分には向いていないのではないか?」「インターネットビジネスは自分の会社には適していないのではないか?」などと考えてしまいがちです。そういう結論に達する前に、本来あなたが最初にインターネットでビジネスを始める前に直感した・・・


・インターネットでのビジネスは街中で店を開くのと比べてコストもかからす全国、世界の人達に売りたいものを売れる
・インターネットには人生を豊かにする無限の可能性がある


という直感を思い出してください。


「インターネットでのビジネスは困難だ」という誤った結論に達する前にほとんどの企業がすぐに、手軽にできる施策があります。


それは、お得意様ニュースをメールマガジンという形で配信するという施策です。私もお得意様ニュースを配信するようになってから集客が楽になったばかりでなく、楽しくなりました。それまでは毎日が不安で、集客が苦痛でした。 何故なら売上を増やそうとする度に宣伝をしなくてはならない悩みが生じていたからです。


しかし「お得意様ニュース」という形のメールマガジンを配信するようになってからは、広告費を浪費したり、迷惑メールを見ず知らずの人達に配信するという虚しい行為の繰り返しから解放されました。


配信先は、これまで一度でも自社の商品・サービスを購入してくれた既存客や、サイト上で無料で配布しているPDFファイルなどの申込みをしてくれた人たちだけにして下さい。


彼らとは一度でも何らかの取引がありますので、こちらのことを覚えてくれていることがほどんどです。人は一度でも何らかの取引があったところからの連絡は見ようとするものです。


そしてその連絡内容が迷惑な宣伝のような独りよがりではなく、自分にとって役立つものならばメールの受信を拒むことはありません。


ただ、それでも配信先全体の1割から2割くらいの人たちはメールを送らないように解除依頼をすることがほどんどです。解除依頼が来たら速やかに配信先から外して二度と彼らに配信しないでください。これを実現するためにかならず配信するメールの一番下に解除方法を記述するようにして下さい。


肝心のメールの内容ですが、毎回1つで良いので、読者にとって役立つ無料情報を書くようにして下さい。商品の使い方、よくいただいくご相談内容に対する回答、商品・サービスを利用したお客様の成功事例等何でも良いです。


こうした役立つ内容で商品の宣伝でないメールを何度か配信してゆくうちに信頼関係が生まれてきます。そして信頼関係が構築できたころを見計らって何回に1回の頻度で自社の商品・サービスの案内を送って見て下さい。


そうするとそれまでメールを解除して下さいという連絡以外、何の反応もしなかった読者達の何人かに一人が御社の商材を買ってくれるようになります。


巷では、「メルマガの時代は終わった・・・これからはSNSだ!」という意見もあるようですが、そうしたことを言っている人たちのほとんどはいきなり読者に宣伝のメールを出していたり、読者が知りたいニーズを無視した独りよがりのコミュニケーションしか出来ていないのがほとんどのはずです。


実際に、私も私のクライアント企業さんたちも、このシンプルなルールを守ることによって2018年現在の今でもメルマガの効果のおかげで多くの売上を作っています。


確かに、メルマガだけでなく、SNSも効果的ですので、活用すべきです。メルマガが好きな人もいますし、メルマガが嫌いでSNSが好きな人もいるからです。


高価なネット広告ばかりを利用する前に一度この施策を考えてみて、なるべく早く実践してみて下さい。とても良い結果が出るはずです。



【関連ブログ記事】

ネット販売成功を目指す者にとって手本となる企業:家具通販のロウヤ

極端に単価の高い商材がネットで売れるようになってきている



取引き先に前払い制を求める場合

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大口の取引先で業務用市場の場合「現金商売ではなく、後払いの掛け売りになりがちなので好ましくない」とおっしゃる方もいると思います。


そのような方々は、日本やアジアでの商売は向いていないと言えるかもしれません。日本人は契約書なしでもビジネス関係を築ける、お互いの名誉と誇りに基づいた信用経済のもとで商売をしています。最近は徐々に欧米化して前払いが普及してきていますが、まだまだ商習慣は進歩していません。


御社が最初からお金を求めるなら、他店舗では買えないような商品、サービスを開発ないし、発明すれば賢明です。しかし、少しひと呼吸置いてください。「あれもこれも」と言っていては、自分本位の企業になってしまいます。


相手に利益を発生させて初めて商売は成り立つので、多少の妥協の精神が必要です。取引先も商売で成功したら強気になり、前払い制に移行するようになります。


新規客を増やす方法「情報営業」はネット集客の基本形

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情報営業というのは、情報を有料で販売することではありません。営業として、情報を無料で配布することを情報営業と呼びます。


これは、価値がある情報や役立つ情報を無料で提供することで、たくさんの見込客を集める効果があります。もちろん、集客だけが目的ではありません。とっておきの有料グッズや有料サービスの購入に繋げることも目的の一つです。


無料で提供した情報により、有料グッズや有料サービスを購入してもらうという情報営業は、情報自体を販売する情報起業よりも効果が高いと考えられます。情報起業家は小規模であることが多く、大きく成長している情報起業家はほとんどいないからです。


もちろん、視点を変えて、情報起業家の情報をたくさん集めた教材販売会社というようなジャンルにすることで、発展する可能性はあります。


しかし、起業したいジャンルが物販や他のサービス業であるなら、情報を販売していても長続きしないでしょう。価値のある情報の提供は大手企業が得意とするところです。たとえば、大手の出版社などがそれにあたります。


ですから、情報を販売することを目的にするより、人が有料で販売しているような情報をあえて無料で提供し、見込客を集めることを目指した方がインパクトがあり、集客効果が見込めるのです。


情報を出せるだけ出す

ユーザーに安心と信頼を感じてもらうために重要なことは、情報を出せるだけ出すことです。単に情報を出すだけでは、ユーザーから安心や信頼を得ることは出来ません。インターネット上で商品やサービスを販売したいなら、情報を出し渋らないで下さい。出せる情報は、ユーザーに向かってすべて出してください。


情報を出せるだけ出すためには、時間が非常にかかりますし、情熱も必要ですから、情報を提供することは面倒なことだと感じるかもしれません。しかし、最初から情報を完璧な形にして提供する必要はありません。


まずは、サイトやブログ上に、一番自信のある情報から量を増やしていってください。一度、情報を出し切ることが出来れば、「力点を置くべき箇所」や「効率化を図れる仕組みを作ることが出来る箇所はどこか」などの要領が掴めるはずです。


サイトやブログの情報を充実させることを面倒だと考えずに、一度、情報を出し切ることにトライしてみて下さい。自信のあるテーマならば、それほど難しさを感じることなく情報を出すことが出来るでしょう。安心と信頼を得るために必要なことですから、発信しようとするテーマを研究し、情報を集め分かりやすく提供して下さい。


情報営業で成功する

情報を無料で提供することにメリットはないと考えないでください。情報を無料で提供することには、集客というメリットがあるのです。


見込客に向けて情報を無料で提供すると、集客に繋がります。

このように情報を無料で提供し集客するという情報営業をしている人たちは、宣伝広告費をあまり使わずに集客することが出来ています。当たり前のように情報営業することが集客に繋がるのです。


では、どのような情報営業をすれば集客することが出来るのでしょうか?たとえば、あなたが社会保険労務士だった場合を考えてみましょう。


労働基準法の基本や、年次有給休暇の利用法など、見込客にとって価値のある情報を無料で提供するサイト造りを目指すべきです。


こういった見込み客にとって価値のある情報を無料で提供し、上位表示するようなサイトをいくつも立ち上げると、このような情報を探し求めている見込客がどんどん集まって来ます。その集まって来た見込客を営利目的のサイトに誘導すれば、営利サイトに人がたくさん集まってくるので、宣伝広告費をあまり使わずに集客出来るのです。


もちろん、作り上げたサイトが、価値のある情報を惜しげもなく公開しているサイトである必要があります。情報営業はこのように、集客に対して優れた効果を発揮するものです。


情報営業成功例

情報営業で、本当に集客することが出来るのだろうかと疑問に思う人は多いはずです。手っ取り早く広告を買ったほうが良いのではと思うのは当然です。しかし、広告の危険性というのは最初のうちは広告効果があってもそのうちその効果が減ってくるという点です。


しかも効果が減ったとしても目先の売上を減らすのが怖くて広告費を払い続けてしまうというリスクもあります。この場合、最初のうちは利益が出ていてもそのうち広告費を出しても売上が減るので赤字に転落する恐れがあります。


情報営業によって、継続的に見込客を集客している人というのは存在しています。しかもその数は年々増えています。数年前から「コンテンツマーケティング」という言葉が世界中で流行するようになりました。そのため広告費を減らしつつ新規客を増やそうという企業が情報営業を始めるようになったからです。


筆者のクライアント企業の中でどのような企業が情報営業をで成功しているのかを紹介したいと思います。


フットサル競技場を貸し出している企業の場合

フットサル競技場を貸し出している会社が無料情報サイトを立ち上げフットサルのルールを解説するようになりました。フットサルの競技場を借りたいと思っている人の中には、フットサルの詳しいルールを知りたい人がいるでしょうし、フットサルのルールを調べていたらフットサルを実際にやってみたくなり、競技場を借りてみたいと考えるケースもあると思います。このようにフットサルのルールから、様々な見込客を集めることが出来ると考えられます。

魚介類販売店の場合

魚介類販売店では、情報サイトで魚介類のレシピを公開しています。これは、魚介類のレシピを見たら、そのレシピが美味しそうだったので、魚が欲しくなったという人が魚を購入してくれる可能性が考えられます。

サイトを使った集客を始めたばかりの時は、勿体ないと考えがちな無料での情報提供ですが、無料の情報は有料グッズや有料サービスの購入に繋がるのです。


ネット上で新規客を集めるには「お金を出すか、情報を出すか」、この二者択一なのです。これがネット集客の基本形です。この法則から逃れることが出来る企業は一社たりともありません。



見込み客の欲しいものを見せる

儲かるホームページを作るためには、見込み客の欲しがっているものをジャストミートで見せることが出来なければいけません。
自分にとって都合の良いホームページや、会社にとって都合の良いホームページを作っても、儲かるページにはなりません。
見込み客に、無理矢理自社にとって都合の良い商品を購入してもらおうとしても無理な話でしょう。
自己中心的な欲望でホームページを作っていては、儲かるホームページを作ることは出来ないのです。
売り手は、あなた以外にも腐るほどいます。
見込み客にたくさんの売り手の中から選ばれるためには、見込み客が欲しいものをホームページで用意しなければいけないのです。
では、見込み客が欲しいものを用意するとはどのようなことなのでしょうか。
それは、「その瞬間、困っている問題を解決してくれるサービス」「その瞬間、欲しい商品がすぐに見つかるサイト」ということです。
この2つのいずれかに重点を置いて、検索エンジンマーケティングを実践する必要があります。
主導権は買い手が握っていますから、買い手に選ばれるような売り手になって欲しいと思います。
そのために、見込み客が欲しいと考えているものを用意することを忘れないでください。

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